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ピックルボールのダブルスのルール|サーブ順や得点の数え方を解説

ピックルボールのダブルスでサーバーとレシーバーが正しい位置に構える試合の様子 ルール

こんにちは、Pickle PeopleのRYUSEIです。

ピックルボールのダブルスを始めたばかりの頃、私がいちばん混乱したのはショットそのものよりも、サーブの順番と得点の数え方でした。

はじめは体験会へひとりで参加することが多く、毎回ほぼ初対面の方とペアを組んでいたので、「今は誰がサーブ?」「3つ目の数字は何?」「次は右と左のどっち?」と確認しながらゲームを進める場面がよくありました。

しかも、ダブルスはルールを覚えるだけでは十分ではありません。2人で同じコートを守るため、位置関係や声かけがかみ合わないと、取れるボールを2人とも見送ったり、反対に同じボールへ2人で飛びついたりします。

現在は仲間や顔見知りの方とプレーする機会が増え、サーブ順と立ち位置を共有しながら動くことが、ミスを減らすうえでかなり大切だと感じています。

この記事では、標準的なサイドアウト方式を中心に、ピックルボールのダブルス特有のルール、サーブ順、3つの数字を使う得点の数え方を、実際のゲームをイメージできる順番で解説します。

基本の仕組みが分かれば、スコアコールに追われる感覚はかなり薄くなるはずですよ。

記事のポイント
1 ダブルスで使うサーブ順の基本
2 0-0-2から始まる理由と3つの数字の意味
3 得点に応じたサーバーとレシーバーの位置
4 実戦でミスを減らす立ち位置と声かけ

ダブルスの基本ルールを確認

まずはダブルスだけを切り離して考える前に、ゲーム全体の土台を確認しておきましょう。ピックルボールはシングルスとダブルスで同じサイズのコートを使いますが、ダブルスでは2人ずつ入るため、サーブ権の移り方とスコアコールが少し複雑になります。

ダブルスは2対2で行う

ピックルボールのダブルスはその名の通り、2対2で行います。コートは幅20フィート、長さ44フィート、約6.10m×13.41mで、シングルスでもダブルスでも大きさは変わりません。

ネットの両側には7フィート、約2.13mのノンボレーゾーンがあり、通称「キッチン」と呼ばれています。

ダブルスのルールを理解するために確認したいピックルボールコートのネットとライン

ダブルスでもシングルスでも使用するピックルボールコートのネットとライン

ダブルスだからといってコートが広くなるわけではないので、1人が担当する範囲はシングルスより狭くなります。

その一方で、パートナーとの間にはその都度、「どちらが取るか」という判断が生まれます。ここがダブルスのおもしろさであり、慣れるまでは戸惑いやすいところでもあります。

競技全体のサーブ、ツーバウンドルール、キッチンなどを一度まとめて確認したい方は、2026年のピックルボール基本ルールを解説した記事もあわせてご覧ください。

この記事では、その中でもダブルスで特に迷いやすい部分に絞って話を進めます。

標準方式はサーブ側だけ得点

標準的なサイドアウト方式では、サーブしているチームがラリーを取ったときだけ1点が入ります。レシーブ側がラリーを取っても、そのラリーで得点が増えるわけではありません。

代わりに、サーブ権が次のサーバーへ移る、または相手チームへ渡るきっかけになります。

例えば、サーブ側が3点、レシーブ側が2点の場面で、レシーブ側がラリーを取ったとします。このときスコアは3対2のままです。

サーブ側の1人目が打っていたなら2人目へ、2人目が打っていたならサイドアウトとなり、相手チームのサーブへ変わります。

ダブルスの得点を覚える第一歩

「ラリーを取ったら必ず1点」ではなく、まず今サーブしているのはどちらのチームかを見ると理解しやすくなります。

なお、2026年の公式ルール体系にはラリースコアリングの選択肢もありますが、この記事では、日本の一般的な体験会やゲームでも理解の土台になりやすいサイドアウト方式を中心に説明します。

大会やイベントでは採用方式が異なる場合もあるため、参加時は主催者の案内をご確認ください。

一般的には11点先取で2点差

標準的なゲームは11点先取で行い、勝つには2点差が必要です。10対10になった場合は11対10では終了せず、12対10、13対11のように2点差がつくまで続きます。

大会によっては15点や21点先取の形式が採用されることもあるので、「必ず11点」と決めつけない方がよいでしょう。

得点方式やサーブ順については、ピックルボール日本連盟「ピックルボールの基本ルール」でも確認できます。

公式情報では、ダブルスのサーブ手順、0-0-2の数え方、ツーバウンドルールなどがまとめられています。

ダブルスのサーブ順を理解

ここからがダブルス特有の部分です。ポイントは「サーブ側には原則2人分のサーブ機会がある」「得点したサーバーは左右を入れ替える」「2人目がサーブ権を失うと相手へ渡る」の3つです。

ゲーム開始時だけ例外があるため、そこまで一緒に覚えると流れが見えてきます。

最初のサーブは右側から

サイドアウトによって新しくサーブ権を得たチームは、右側のサービスエリアからサーブを始めます。サーバーはベースラインの後方に立ち、ネットを挟んだ対角線側の正しいサービスコートへ打ちます。

ここでいう右側は、サーバー本人がネットへ向いたときの右側です。初めてゲームに入ると、向かい側の人から見た左右と混同しやすいので、自分がネットを向いた状態を基準にすると迷いにくくなるでしょう。

サーブは1回のみで、テニスのようなファーストサーブとセカンドサーブの仕組みはありません。サーブが正しいサービスコートに入らなかった場合などはフォールトとなり、そのサーバーのサーブ権を失います。

得点すると左右を入れ替える

サーブ側がラリーを取り1点を獲得した場合、同じサーバーが左右のサービスエリアを移動して次のサーブを打ちます。右からサーブして得点したなら次は左、さらに得点したら右へ戻る、という繰り返しです。

一方、レシーブ側の2人は、相手が得点したからといって左右を入れ替えません。ここを一緒に動かしてしまうと、次の正しいレシーバーが分からなくなります。

サーブ側は得点するたびにサーバーが左右を移動し、レシーブ側は自分たちがサーブをして得点するまでは基本の位置関係を保つ、と考えると追いやすくなります。

RYUSEI
RYUSEI

私は最初の頃、点数だけを覚えようとして余計に分からなくなっていました。そこで「誰が最初に右側にいたか」と「今サーブしているチームは得点したか」の2つを見るようにしたところ、位置関係を追いやすくなりました。数字だけではなく、人の動きとセットで覚えるのがおすすめです。

1人目の次は2人目がサーブ

通常のサイドアウト方式では、チームがサーブ権を得ると原則として2人にサーブ機会があります。最初のサーバーがラリーを失う、またはフォールトすると、その時点で相手チームへすぐサーブが移るわけではありません。次はパートナーが、正しい位置から2人目のサーバーとして打ちます。

このとき得点は増えません。例えば「4-3-1」で1人目のサーバーがラリーを失ったなら、基本的には同じ4対3のまま、次のスコアコールは「4-3-2」となります。変わるのは3つ目のサーバー番号です。

このルールが分かると、「ラリーを落としたのに相手サーブにならないのはなぜ?」という疑問が解消しやすいでしょう。ダブルスでは、チームとして2人分のサーブ機会を使ってからサイドアウトになるのが基本です。

2人目が失敗するとサイドアウト

2人目のサーバーもラリーを失う、またはフォールトした場合は「サイドアウト」です。サーブ権が相手チームへ移り、相手側は右側から1人目のサーブを始めます。

サイドアウトした瞬間に、それまでの「サーバー1」「サーバー2」という呼び方を固定した背番号のように考えないことも大切です。

サーバー番号は、そのサーブ権の中で1人目なのか2人目なのかを示す数字です。ゲームを通して特定の人がずっと「1」、もう一人がずっと「2」になるわけではありません。

サーバー番号は人に固定されない

「私は最初にサーブしたからゲーム中ずっとサーバー1」と覚えるのは間違いです。サイドアウト後に新しくサーブ権を得た場面ごとに、どちらが最初にサーブするかを確認しましょう。

ゲーム開始時だけ0-0-2になる

ダブルスのサーブ順で最も有名な例外が、ゲーム開始時です。開始時のサーブチームだけは、最初から2人ともサーブできるわけではありません。最初の1人だけがサーブし、その選手がサーブ権を失ったら相手チームへ移ります。

そのため、ゲーム開始時のスコアは「0-0-2(ゼロ・ゼロ・ツー)」です。開始時のサーバーを、便宜上「2人目のサーバー」として扱います。

これにより、その選手がラリーを失ったあとにパートナーへサーブが移らず、そのままサイドアウトになることを数字で表せます。

最初は「なぜ1人目なのに2なの?」と感じるかもしれません。私もここで引っかかりました。ただ、理由を深く考えすぎるより、ゲーム開始だけ0-0-2で、そのサーブを失ったら相手へ移ると先に覚える方が、実戦ではずっと分かりやすいです。

3つの数字の意味と数え方

ダブルスのスコアは「サーブ側の得点・レシーブ側の得点・サーバー番号」の3つを順番にコールします。3つ目が加わることで難しく見えますが、役割を分けてしまえばシンプルです。

1つ目はサーブ側の得点

最初の数字は、現在サーブしているチームの得点です。例えば「5-3-1」であれば、サーブ側は5点。サーブ権が相手へ移れば、同じゲームでも相手側の得点が先に来るため、数字の並びは「3-5-1」のように入れ替わります。

つまり、スコアコールは常に「自分たちの点・相手の点」と固定されているわけではありません。今サーブしているチームを先に読むのがルールです。観戦しているときも、どちらがサーブしているかを見るとスコアの意味を追いやすくなります。

2つ目はレシーブ側の得点

2つ目の数字は、サーブを受けるチームの得点です。「5-3-1」ならレシーブ側が現在3点ということです。そのラリーをレシーブ側が取っても、サイドアウト方式では3点が4点になるわけではありません。サーブ権の移動だけが起こります。

例えば「5-3-2」の場面でレシーブ側がラリーを取ったとします。2人目のサーバーがサーブ権を失ったのでサイドアウトとなり、今レシーブ側だったチームがサーブを始めます。

このとき次のコールは「3-5-1」です。得点は変わらず、サーブ側とレシーブ側が入れ替わったため、数字の順番が逆になります。

3つ目はサーバー番号

3つ目の数字は、現在のサーブ権の中で1人目のサーバーなのか、2人目のサーバーなのかを表します。使う数字は1か2です。得点ではありません。

「6-4-1」なら、サーブ側6点、レシーブ側4点、現在は1人目のサーバー。「6-4-2」なら得点は同じでも、2人目のサーバーということです。

この3つ目を見ることで、次にサーブ側がラリーを失ったとき、パートナーへ移るのか、相手チームへサイドアウトするのかを判断できます。

スコアコール サーブ側 レシーブ側 意味
0-0-2 0点 0点 ゲーム開始時の特例
4-2-1 4点 2点 1人目のサーバー
4-2-2 4点 2点 2人目のサーバー
2-4-1 2点 4点 サイドアウト後に相手がサーブ

実際の流れで覚える

数字だけでは分かりにくいので、ゲーム開始から少しだけ追ってみましょう。A・Bチームが先にサーブし、Aが最初のサーバーだとします。開始は「0-0-2」です。Aがラリーを取れば1点入り、左右を入れ替えて「1-0-2」で再びAがサーブします。

そこで次に、A・Bチームがラリーを失うと、ゲーム開始時の特例によりBへは移らずサイドアウトし、相手のC・Dチームが右側から「0-1-1」でサーブを始めます。C・Dが得点すれば「1-1-1」となり、Cが左右を入れ替えてサーブを続けます。

次にCがラリーを失えば、Dが2人目のサーバーとして同じ得点の「1-1-2」でサーブ。Dも失えば再びサイドアウトです。

この一連の流れを実際のコートで声に出してみると、3つ目の数字が何のためにあるのかが一気につながりるはずです。

RYUSEI
RYUSEI

スコアを覚える練習では、黙って進めるより毎回はっきり声に出した方が身につきます。私も「今4-2-1だから、ここで落としたら4-2-2」と次の展開まで考えるようにしてから、ゲーム中に迷う回数が減りました。

サーバーとレシーバーの位置

サーブ順を理解したら、次は「誰がどちら側にいるのが正しいのか」です。ダブルスでは、得点とゲーム開始時の位置関係がつながっています。ここを理解すると、サーブ順が分からなくなったときに位置から復元しやすくなります。

開始サーバーは偶数なら右側

ゲーム開始時に各チームで右側にいた「開始サーバー」は、自チームの得点が0、2、4、6のような偶数のとき、サーブまたはレシーブをする正しい位置が右側になります。1、3、5のような奇数なら左側です。

そのパートナーは逆になります。チームの得点が偶数なら左側、奇数なら右側が基本の対応関係です。この「開始時に誰が右側だったか」を覚えておくと、途中で位置が分からなくなったときの手掛かりになります。

ただし、パートナーの立ち位置には戦術上の自由があり、いわゆるスタッキングのような配置もあります。大切なのは、正しいサーバーが正しいサービングエリアから打ち、正しいレシーバーがそのサーブを受けることです。

サイドアウト後は右側から始める

サーブ権が相手チームから移ってきたとき、最初のサーブは右側から始まります。その時点で右側からサーブする正しい選手が「サーバー1」となり、パートナーが「サーバー2」です。

ここでも、最初にゲームを始めた人が永遠にサーバー1ではありません。自チームが何点取ったかによって左右の位置関係が変わるため、サイドアウトのたびに最初にサーブする人が変わることがあります。

初心者同士でプレーするときは、サイドアウトの直後に「右から誰だっけ?」と一度確認してからスコアをコールして構いません。

急いで間違ったサーバーが打つより、4人で位置を確かめてから再開する方がゲームを気持ちよく続けられます。

正しいレシーバーも決まっている

ダブルスではサーバーだけでなく、サーブを受けるレシーバーも正しくなければなりません。サーブは対角線に打つため、正しいサーバーの斜め向かいにいる正しいレシーバーが返球します。

レシーブ側は、相手が得点するたびに左右を入れ替えるわけではありません。そのため、自分たちが最後にどの位置関係でサーブ権を失ったかを保っていると、正しいレシーバーを見失いにくくなります。

試合中に分からなくなったときは、「今の点数」だけで無理に当てようとせず、「ゲーム開始時に右側だった人は誰か」「自分たちの得点は偶数か奇数か」をたどると確認しやすいでしょう。

サーブ後に守る共通ルール

ダブルス特有のサーブ順が分かっても、ラリー中はピックルボール共通のルールが適用されます。特に初心者がミスしやすいのが、ツーバウンドルールとキッチンです。

4人でプレーすると展開が速くなるぶん、反射的にボレーしてしまわないよう注意が必要です。

最初の2回はバウンドが必要

サーブを受ける側は、サーブされたボールを一度バウンドさせてから返球します。そして、そのリターンをサーブ側も一度バウンドさせてから返さなければなりません。これがツーバウンドルールです。

サーブを1球目として数えるなら、2球目のリターンはワンバウンド後、3球目もワンバウンド後に打ちます。そのあとから、条件を満たせばボレーが可能です。

ダブルスではレシーブ側のパートナーがネット付近にいることもありますが、その人がサーブ直後のボールを代わりにボレーすることはできません。

ツーバウンドルールがあることで、サーブ側がサーブ直後にネットへ突進して一方的に攻める形になりにくくなっています。

サーブ側はリターンを一度落として打つ必要があるため、3球目からどう前へ進むかがダブルスの重要な流れになります。

キッチンではボレーできない

ネットから両側7フィート、約2.13mのノンボレーゾーンでは、空中にあるボールを打つボレーはNGです。ラインもノンボレーゾーンの一部なので、ラインを踏んだ状態でボレーしてもフォールトです。

ただし、キッチンに入ること自体は禁止ではありません。ボールが一度バウンドしたあとなら、キッチンの中へ入って返球できます。短く落とされたディンクを拾う場面では普通に入ります。

また、キッチンの外からボレーしたあと、その勢いで中へ踏み込んでもフォールトになります。ダブルスではネット付近の攻防が増えるので、ボールだけでなく自分の足元にも意識を残しておきたいところです。

細かなサーブやキッチンの反則まで確認したい場合は、先ほどのピックルボールの基本ルール記事で詳しく解説しています。

ダブルスは立ち位置も大切

ここからは厳密な反則ではなく、実戦でダブルスをスムーズに進めるための考え方です。私は初対面の方とペアを組む機会が多かった頃、ルール上は間違っていなくても、2人の位置がバラバラでポイントを落とすことがよくありました。

ダブルスの試合でパートナーと位置を合わせながらボールへ反応するピックルボールプレーヤー

夜の屋外コートでダブルスのラリーに反応するプレーヤー

2人の前後位置を揃える

ダブルスでは、2人が大きく前後に分かれると中央や斜めのスペースを使われやすくなります。例えば1人がキッチンライン付近、もう1人がベースライン付近にいる状態では、相手から見ると2人の間に大きな空間ができます。

そのため、前へ進むなら2人で前へ、下がる必要があるならお互いの位置を見ながら同じような深さを保つ意識が必要です。

もちろん、ラリー中、常に完全に横一列になるわけではありません。ボールに対応して多少前後しますが、「パートナーがどこにいるか」を視界の端で把握していることが大切です。

特にサーブ側は、ツーバウンドルールによって3球目をベースライン付近から打つ場面が多くなります。

3球目を低く落としたからといって1人だけ一気に前へ行くと、パートナーとの間が広がってしまうので、前進できるボールかどうかを2人で共有しながら詰める方が安定します。

中央のボールは声を出す

ダブルスでよく起こるのが、中央へ来たボールを2人とも譲りあってしまう「お見合い」です。反対に、2人とも「自分が取る」と入ってパドル同士がぶつかることもあります。

そこで役立つのが短い声かけです。「取ります」「お願い」「そのまま」など、長い言葉は必要ありません。ペアが固定されているなら、中央はどちらが優先するかをゲーム前に決めておくのもよいでしょう。

私自身、初対面の人と組んだときは遠慮して中央のボールを譲りすぎることがありました。現在は、迷ったら早めに声を出すようにしています。上手なショットを1本打つことより、2人が同じ判断をできる方が失点を防げる場面はかなり多いです。

RYUSEI
RYUSEI

ダブルスでは「自分が全部取る」より、「パートナーが次に打ちやすい状態を作る」意識が大切だと感じます。声かけ、位置、返球の高さまで含めて2人で1ポイントを取る感覚が出てくると、個人のショットも落ち着いて選べるようになりますね。

パートナーの動きも確認する

相手のボールばかり見ていると、パートナーとの距離がいつの間にか開いていることがあります。特に自分がコート外へ大きく振られたあとや、ロブで後方へ下げられたあとは、次の1球までに2人の位置関係を戻す意識が必要です。

ダブルスは1人あたりの守備範囲が狭いぶん、連携できればかなり守りやすくなりますが、逆に2人が別々の判断をすると、コートが実際より広く感じます。

ルールを覚えたあとに上達を目指すなら、ショット練習だけでなく「2人でどう動くか」も意識してみてください。

実戦でサーブ順を覚えるコツ

サーブ順は、文章だけを何度読んでも完全には定着しにくいルールです。私も実際のゲームを繰り返して初めて自然に分かるようになりました。ここでは、初心者が混乱を減らすために試しやすい方法をご紹介します。

毎回スコアを声に出す

一番おすすめなのは、サーブ前に3つの数字を毎回声に出すことです。正式なゲームでもスコアコールは重要ですが、練習では学習のためにも役立ちます。

「3-2-1」と言った瞬間に、自分で「こちらが3点、相手が2点、今は1人目」と確認できます。もし誰かが間違えていれば、サーブする前に4人で気づきやすくなります。

最初は少しくらいテンポが落ちても問題ありません。無言のまま適当に進めて後から「点数いくつだっけ?」となるより、毎回確認する方が結果的にゲームはスムーズです。

開始時の右側を覚えておく

各チームでゲーム開始時に右側に立った人を覚えておくと、位置を見失ったときに戻りやすくなります。その人は自チームの得点が偶数なら右、奇数なら左が正しい位置の基準になります。

初心者同士なら、最初の数ゲームだけ「私が開始時の右です」とペア同士で確認しておくのも良い方法です。慣れてくると、点数を見ただけで自分の位置を判断できるようになります。

4人で短いゲームを繰り返す

サーブ順だけを覚えたいなら、長いゲームを1回するより、短い区切りで何度もサイドアウトを経験する方が分かりやすいことがあります。例えば得点を競うよりも、「サーブ1→サーブ2→サイドアウト」の流れを数回確認する練習です。

4人で始めるときに道具をまとめて用意するなら、パドル4本セットは体験会や家族・友人同士の練習と相性が良いですし、まず2人で打ち合うところから始める場合は、パドル2本セットも選択肢です。

ボールは消耗したり割れたりすることがあるので、複数人で練習するなら練習用のピックルボールセットがあると進めやすいでしょう。

これから道具を選ぶ方は、初心者向けピックルボールパドルの選び方の記事もぜひ参考にしてください。最初から高価な競技用モデルに絞る必要はなく、プレー頻度や使う場所に合わせて選ぶ方法もありますよ。

間違えた場面を後で確認する

ゲーム中に分からないルールが出たら、その場で簡単に確認し、終わったあとに公式ルールへ戻る習慣をつけると理解が深まります。

特に「サーバーが違ったかもしれない」「この位置で受けてよかったのか」といった疑問は、実際の場面と結びついているので記憶に残りやすいです。

2026年の詳細ルールは、USA Pickleball「Official USA Pickleball Rulebook」で最新版を確認できます。(出典:USA Pickleball)

ルールは改定されることがあるため、大会へ参加するときは大会要項も含めて最新情報を確認してください。

この記事では一般的なサイドアウト方式を中心に解説していますが、大会やリーグ・イベントによって得点方式や運用が異なる場合があります。

正確な情報は公式サイトや大会主催者の案内をご確認ください。判断に迷う場合は、会場の審判や運営スタッフなどルールを確認できる方へ相談してみましょう。

よくある勘違いを確認

ダブルスでは、サーブ順と位置関係がつながっているため、一つ勘違いするとその後もずれやすくなります。初心者のゲームで特に起こりやすいポイントを、ここでまとめて確認しておきましょう。

サーバー1は固定ではない

サーバー1とサーバー2は、ゲーム開始時に決めた「選手番号」ではありません。そのサーブ権で1人目のサーバーなら1、2人目なら2をコールします。

ただしゲーム開始時の最初のチームだけは例外で、開始サーバーを「2」として0-0-2から始めます。ここさえ分けておけば、「私は最初に打ったからずっと1」という誤解を避けられます。

レシーブ側が勝っても得点しない

サイドアウト方式では、レシーブ側がラリーに勝っただけでは得点しません。相手のサーブ権を一つ進める、またはサイドアウトさせるだけです。

バドミントンや卓球のラリースコアに慣れている方は特に間違えやすいところですので、スコアが動く条件を「サーブ側がラリーに勝ったとき」と覚えておきましょう。

キッチンに入るだけなら反則でない

「キッチン=入ってはいけない場所」と思われがちですが、禁止されているのは主にそのゾーン内やラインに触れた状態でのボレーです。バウンドしたボールを打つために中へ入ることはできます。

ダブルスはネット前のプレーが多いため、この誤解があると短いボールを必要以上に避けてしまいます。「入れない」のではなく「そこでボレーできない」と覚えるのが正確です。

得点したら4人で移動しない

サーブ側が得点したとき、左右が入れ替わるのは得点したサーバーとそのパートナー側の位置関係です。レシーブ側まで相手の得点に合わせて左右を入れ替わるわけではありません。

もし全員が毎回入れ替わってしまうと、正しいレシーバーが崩れます。誰が動く得点なのかを意識すると、位置の迷いがかなり減るはずです。

ダブルスのルールに関するQ&A

最後に、ピックルボールのダブルスを始めたばかりの方に多い疑問をまとめます。サーブ順が分からなくなったときは、0-0-2、3つ目の数字、右側から始める場面の3点へ戻ると考えやすいです。

ダブルスに関するよくある質問(FAQ)

Q1. ダブルスはなぜ0-0-2から始まるのですか?

A. ゲーム開始時の最初のサーブチームだけは、1人分のサーブ機会しかないためです。開始サーバーを便宜上2人目として扱い、0-0-2から始めます。そのサーバーがラリーを失う、またはフォールトすると、パートナーへ移らず相手チームへサーブ権が渡ります。

Q2. 3つ目の数字の1と2は選手番号ですか?

A. 固定の選手番号ではありません。そのサーブ権で1人目のサーバーなら1、2人目なら2をコールします。サイドアウト後は、正しい位置で最初にサーブする選手が新しいサーバー1になります。

Q3. ダブルスで得点したら誰が位置を変えますか?

A. サーブ側が得点した場合、同じサーバーが反対側のサービスエリアへ移動して次のサーブを打ちます。レシーブ側は相手が得点したことを理由に左右を入れ替えません。自チームの得点と開始時の位置関係を基準に、正しいサーバーとレシーバーを確認します。

Q4. ダブルスでもキッチンに入ってはいけませんか?

A. 入ること自体は反則ではありません。キッチン内やラインに触れた状態で、バウンドする前のボールを打つボレーが禁止されています。ボールが一度バウンドしたあとであれば、キッチンへ入って返球できます。

Q5. 大会でも必ずサーブ側だけが得点しますか?

A. 必ずとは限りません。この記事で中心に解説したのは標準的なサイドアウト方式ですが、ラリースコアリングなど別の方式が採用される場合もあります。大会やイベントへ参加する際は、主催者が指定するルールブックと大会要項を事前に確認しましょう。

まとめ:サーブ順を正しく覚えて連携を深めよう

ピックルボールのダブルスで最初に難しく感じやすいのは、ショットよりもサーブ順と得点の管理かもしれません。ただ、仕組みを分けて考えると、覚える軸はそれほど多くありません。

  • 標準方式ではサーブ側がラリーを取ったときに得点する
  • 通常はサーバー1からサーバー2へ進み、その後サイドアウトする
  • ゲーム開始時だけは0-0-2から始まる
  • スコアはサーブ側・レシーブ側・サーバー番号の順に読む
  • サーブ権を得た最初のサーブは右側から始める
  • 得点したサーバーは左右を入れ替えて続ける
  • ツーバウンドルールやキッチンのルールはダブルスでも同じ
  • 実戦では2人の位置関係と短い声かけがミス防止につながる

私も最初は、初対面の方と組むたびにサーブ順や声かけで戸惑っていました。それでもゲームの中で毎回スコアを声に出し、パートナーの位置を見ることを続けるうちに、少しずつ考えなくても動ける場面が増えてきました。

ダブルスは、2人が同じルールを共有して初めて連携が生まれます。サーブ順を覚えることは単なる点数管理ではなく、「今は誰が何をする場面なのか」をペアでそろえるための土台です。

まずは実際に0-0-2からゲームを始めて、ゆっくりでも良いので1ポイントずつ流れを確かめるところから始めてみてはいかがでしょうか。